建設キャリアアップシステム(CCUS)
建設キャリアアップシステムとは
システムに登録した一人ひとりの技能者に対し、IC カード(建設キャリアアップカード)を交付し、いつ、どの現場に、どの職種で、どの立場(職長など)で働いたのかを、日々の就業履歴として電子的に記録・蓄積を行います。そうすることによって、各技能者がどのような資格を取得し、あるいは講習を受けたかといった技能、研鑽の記録も蓄積することができます。
こうして蓄積された情報をもとに、最終的にはそれぞれの技能者の評価が適切に行われ、処遇の改善に結びつけること、さらには人材育成に努め、優秀な技能者をかかえる専門工事業者の施工能力を見えるようにすること、また本システムが人材の育成評価に係る横断的な仕組みとなることを目指しています。意欲のある優秀な人材にとって魅力ある産業となるための、業界で初めての基本的なインフラとなるシステムです。
このような仕組み作りが必要となった背景には、日本の人口減少と建設技能者の高齢化があげられます。60歳以上の技能者は全体の約4分の1を占め、今後10年以内にはその大半の引退が見込まれています。その一方で、29歳以下の技能者は、全体の約10%程度で推移しています。建設業は人手不足の産業となりつつあります。
このような状況で、技能者一人一人の資格や経験年数を正確に蓄積することで、若い世代にキャリアパスと処遇の見通しを示し、技能と経験に応じ 給与を引き上げ 、将来にわたって 建設業の担い手を確保し 、ひいては、建設産業全体の 価格交渉力を向上につなげることは建設業界にとって急務と言えるでしょう。
※一般財団法人建設業振興基金様より引用致しました。
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